海辺の町にて(2) | GUREDA'S CONFESSIONS

GUREDA'S CONFESSIONS

グレダの告白・懺悔録です。

部屋の中のあらゆるものの輪郭が明瞭になる頃、窓の外では灰白色の街路が廃墟のように走るのが見える。

街のあちこちに黒々とした樹木が立っている。明け方の青色の光の中では、まだ影を持たず、昨日、子供達により折られた枝からは、白い繊維が覗いている。

鳥たちはまだ眠っており、空には海牛の群れが、かすかに蠢いている。