Oblivion はピアソラが、あるイタリア映画のために作曲した曲である。
言葉の意味は忘却。静かで、とても良い曲と思う。
小川知子・・・・当時は人気でしたね。
３人が「そろそろ仕上げにかかるか」と立ち上がった。
後ろ手のベルトを外して、幸子が巧みな捌きで上半身をロープできつく締め上げた。
涼子は最早なされるままで食い込む縄に深い吐息を漏らすだけだった。
然し、再び激しい羞恥心に襲われることになった。
３人が両足首にロープを結わき左右に引っ張って大きく開いた。
「イヤッー」と叫んだが「何を言っているの」
「我慢しないから、私達が変な女達だと、よその人たちに思われちゃったじゃない」
「許せないわよ」と口々に罵声を浴びせた。
「往きたくても、往けないお仕置きをしてあげるから楽しみにしていらっしゃい」幸子の目が光った。
「それってすごく苦しいんでしょ」と若い裕美が言った。
「もう彼女は往きたくて仕方ない体になっているのよ。そして、頭の中もセレブな奥様なんていう自覚も飛んじゃっているのよ。」
「これからは、淫らな女の姿を私達の前に晒す訳よ」
「どんな声を上げて恥を晒すのかな」
裕美は自分が濡れて感じているのを覚えながら呟いた。
女達は、両足首に結わえたロープを左右上下に引っ張ったり緩めたり振ったりして涼子を転がした。
そして、「落としたら止めないわよ」と小型のバイブを挿入した。
バイブは小型であったが激しい振動と攪拌を与えるものであった。
カメラのフラッシュが光った。
そして、シャッター音が朦朧とした涼子の神経を突き刺した。
そして、被虐の感覚が果てしない奈落に突き落とした。
“もうどうなってもいいわ”と。
そして、被虐の快感に浮遊した。
“もっと、苛めて・・・”と。
涼子は感覚に加えられている刺激と、浅ましい姿にされている羞恥心とが重なって、すでに思考は失われて、声を上げ不自由な体をのたうたせた。
ひたすら、性感だけの虜にされていた。
女達は、「この善がり様はどうでしょう。恥ずかしい女ね」
「いい声で鳴くじゃない」
「もう理性を失っている牝よ」
「びしょびしょだからすぐに抜けちゃうじゃない」と言いながら、抜け落ちるバイブを太目のものに入れ替えて責め続けた。
涼子は終わりが近づいてきたのを感じた。
「ダメ ダメー もうダメだわ 」切羽詰った泣き声に変わった。
そして、遂に「殺してー」と叫んで大量の排水とともに硬直した。
「もっと往かせる？」雅子が幸子の目を見た。
「しばらく休んだらね。きっと何回でも往っちゃうわよ」
涼子は、意識を失い間欠的に襲う余韻に体を震はせながら、恥辱にまみれた全てを露呈したまま転がされていた。
それから、坂本と彼が「派手にやったな」と言いながら戻ってきた。
（完）
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坂本が戻ってきたのではなかった。
そこにいるのは、エステの幸子と、会ったことのない二十代と三十代の派手な感じの女達だった。
涼子は自分のおかれている状況に慌てた。
「どうして幸子さんここに・・・」と悲鳴に近い声を上げた。
「一度本格的に貴女を可愛がってみたくてチャンスを窺っていたわけよ」
「何時もうちのエステでは場所柄いつも中途半端ですものね」
「この方達を、ご紹介するわ、私のこの方面の親しいお友達。雅子さんと裕美さん」
涼子は気を失いそうになった。
味わったことの無い羞恥心と虚無感が全身を突き抜けた。
同性のしかも３人もの女にこんな姿を見られるなんて全くの想定外なことだった。
幸子 「見事に縛られているわね」
涼子は「イヤッ見ないで！お願い出て行って！」と叫んだ。
年若い裕美が「ワアー恥ずかしい姿ね、私まで感じそうよ。」と呟いた。
雅子 「だって自分から思いっきり縛ってみて・・と坂本さんにお願いしたって言うじゃない」
涼子 「違う 違うゥ！」
雅子 「坂本さんが縛って転がしてあるから後は勝手に遊んでいいよ、っていって部屋の鍵を貸してくれて出かけちゃったのよ」
涼子 「ひどい！」
幸子 「こんな姿を私たち女に見られるなんて考えていなかったのね」
雅子 「坂本さんに気を許したのが間違いよ。坂本さんに縛られることを納得したのは貴女自身でしょ。貴女は彼に辱めてってお願いしたって話じゃない」
涼子 「ウソッ！うそよ！」
雅子 「だけれど、その後にこんな姿を私たちに見られて玩具にされるなんていうことは計算違いだったわね」
涼子 「幸子さん ねえ ほどいてください！お願いします」
幸子 「そうはいきません。奥様。第一ほどき方をしらないもん」
裕美 「たっぷり可愛がって泣かせてあげるわ。女に責められるのもいいものよ。諦めることね。」
雅子 「だけれど恥ずかしいわね。彼一人と思っていたのにこんな姿をいきなり大勢に見られることになっちゃったんだから。しかも同性に、お察ししますわ」
「許して！お願い！」涼子は涙声で自由の利かない浅ましい体を揉んだ。
雅子 「いい歳をして、お嬢様ぶってるわね」
裕美 「話には伺っていたけれど、なるほど、泣かせたくなるっていう感じの奥様ね。それにしても隠しようも防ぎようも無いわねこの姿はどうでしょう。」
「みんなが裸だったらそんなに恥ずかしいと感じないと思うけれど、一人だけこんなにされたらヤッパリすごく恥ずかしいでしょうね」
幸子 「そうよ、男でも女でもお互いが裸同士だったら羞恥心ってあまり感じないものよ。抱き合っている時に恥ずかしいなんてあまり思わないでしょ。だけれど、今の彼女はとても恥ずかしくてたまらない筈よ」
雅子 「それにしても、悔しいぐらいに白くて肌理の綺麗な肌をしているわね。彼氏が可愛がるわけだ」
幸子 「言ったとおりでしょ。セレブな奥様って言う感じでしょ。だからうんと恥ずかしがらせたいのよ」
裕美 「彼氏ってSなの？」
幸子 「Sだけれど本質はMだと思うわよ」
裕美 「どういうこと？」
幸子 「可愛い彼女が羞恥と被虐に泣くのを見ることで一体になる喜びを感じるのよ」
裕美 「ふーん、そんなもなんだ。私には難しくて判らないわ」
幸子 「そういう男を見つけなさいな。裕美ちゃん 今日はいい勉強になるわよ」
幸子 「イヤイヤ止めてって泣いているうちに、どんどんマゾの本姓に嵌っていくのよ。イヤイヤって言う女ほど感性が豊かなんだってさ」
雅子 「そうして崩されていくのを我々は拝見できるってわけね」
幸子 「苛められて,よがって泣くところをじっくりと拝見しようじゃない」
雅子 「だけれど どうでしょ 誰にされたのか知らないけれど、すっかりパイパンにされて、こんなに開かされてしまって、まあまあ哀れなことね・・・・それにもうお口が開きかかってお涎が出かかっているみたいよ。恥ずかしい姿を見られているだけでこんなに感じちゃって。いやらしいわね・・・。」
裕美 「私たち、まだ指一本触れてないわよね」
幸子 「さあ なにから可愛がることにしようかな」
口々に、女達は仰向けに転がされている涼子を見下ろしてからかった。
その日、彼も一緒の予定だったが、急に所要が出来たとかで「後から必ず行くから安心して坂本に任せてみてごらん、君の好奇心を満足しておいで、あとで今夜は愉しもうね」と頬にキスをして出かけていった。
坂本は、赤坂のホテルのラウンジで会うと、にこやかに「任しておいて」といいながら和室のスイートに連れ込んだ。
坂本とは食事をしたり、リゾートでビキニ姿を見られたり、きわどい会話を一緒にしたことはあったけれど、彼に全ての肌を見せるのははじめてだった。
「ヤッパリ恥ずかしいな」と呟きながらも、シャワーを浴びガウンを羽織って坂本の前に立つと、すでに、ロープをしごきながら薄ら笑い顔で彼は待っていた。
ガウンを脱がされ全裸を晒した瞬間から、涼子はすでに自分が浮遊していることを感じていた。そして、肌に纏い付き締め付けられるロープの感触に酔いの感覚すらを覚えていった。
「お洒落な洋服姿は見慣れているけれど、全裸を見るのは初めてだけれど、やはり綺麗な体だなあ、そしてマゾっていう体をしているよ」
「そんなこと言わないで・・私、マゾなんかじゃないわよ」
「まあ いいさ、自分で感じることなんだから」と言いながら坂本は、次々と姿態を変えた縛りを続けながら、彼に渡す約束だからと変化する表情にシャッターを押し続けていたが、性感のポイントには一切触れず緊縛の形つくりに傾注しているようだった。
後ろ手に縛られ、乳房を挟むように上下に締上げられる度に「ウッ」という吐息が出てしまった。
その声が出てしまうことに自らの神経が高まってくるのをを覚えていた。
然し、遂に女として耐えられない羞恥の極限を味わされる姿にされだした。
横臥させられて、足首を太ももに折りたたむ様にきつく縛られると自然と股が開いてしまい、開脚の姿にされて下半身の全てがあからさまに晒されたのだった。、
「こんな恥ずかしい格好はイヤ。止めて。」と縄の感触に喘ぎながら訴えた。
然し、坂本は「何をおっしゃいますか、恥ずかしい格好だから感じるんでしょそれに、こんな縛りで恥ずかしいなんて言えませんよ。モット恥ずかしい姿に縛ることも出来るんだけれど、それは後にして、彼ももうすぐ来るだろうし、それまではこのままだよ、彼は君の姿が見たいんだから、チョット苦しくても我慢して」とタバコをふかした。
彼にこの姿を見られるんだわ、と思うと新たな羞恥心が沸き起こった。
坂本は「チョット、ロビーまでタバコを買いに出てくるけれど、すぐ帰ってくるからね、鍵はちゃんと掛けて置くから、このまま被縛の感覚をゆっくりと一人で味会って御覧なさい」と言うと「チョット、イヤだ、行かないで」という叫びを無視して立ち上がり、ニヤッと笑ってドアを閉めて出て行ってしまった。
冗談じゃないわ、もし誰か来たら一体どうなるのよ、と一瞬昂ぶりが醒めて行くのを感じながら叫んだが、もう坂本の姿は無かった。
鏡に写る浅ましい自分を見ながら、この感覚そして興奮は何だろう、これに嵌るとどうなってしまうのかしら・・。と全身に高鳴る鼓動を感じていた。
ほんの５～６分でドアの開く気配がした。坂本が戻ってきてくれたものと思って涼子は、ほっとした。
然し、そこに立っている三人の女の姿を目にして全身が総毛立った。
読者からの投稿作品です。
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「本格的に縛られる感覚ってどんなものかしら」と涼子は空想していた。
今までも、彼とのSEXの時に全裸の自分が眺められたり、写真を撮られたりすると、不思議な感覚に襲われた。
また、エステサロンで裸体にオイルマッサージを受けている時、背中を突き抜けるような異常な羞恥心を感じるようになった。
見られると凄く感じる・・・、そして縛られて無抵抗にされた自分が他人に見られるという想像に嵌り出していた。
そして、その妄想は日々膨らんできたが、自分から「縛られたい」などと口にすることは彼に対しても憚られていた。
そんなある日、彼の友人の坂本が緊縛の道楽を持っていて、随分沢山の女性を縛ってきているという話を彼がした。
彼には涼子の心理の変化が十分に読み取れて来ていたのだった。
そこで初めて「縛り」の話を持ち出した。
そして、一度、君も縛られてみるかい、と言った。
「恥ずかしいし、怖いからイヤだ」とその場は逃げたが、具体的に坂本の姿が脳裏に浮かんでからは、内心に期待と躊躇いの渦が大きくなる日々だった。
数日後の晩、ベットの中で涼子がエクスタシーに達して彼にしがみついていたとき耳元で「坂本が君を一度縛りたいと言ってきたよ」と囁いた。
涼子は反射的に「ウン」と細い首を小さく縦に振っていた。
やはり夏樹陽子は良い。好みである。
なんと、実写版「ゲゲゲの鬼太郎」に、ぬらりひょん・・・という妖怪役で出てているのだ。彼女の武器は鞭である。
この実写版はテレビで上映されたようである。